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いつ起こるか分からない東南海大地震に備えて
津波のリスクがない土地を選び、
大きな揺れから身を守ることが出来る
耐震構造にしたいというのが、
これから家を建てる方に共通した大切な要望だと思います。
そして、それを実現するために
耐震等級3を取得することや制震ダンパーをつけることが、
現在の家づくりでは当たり前になっているのですが、
それ以上に大切なことが
バランスのいい家を建てることではないでしょうか。
つまり耐震等級3や制震ダンパーによって
高い安全性を担保するより前に
そもそもバランスのいい構造に設計すべきなのではないか
というのが僕の持論です。
おはようございます。
シンプルノート奈良スタジオです。
というわけで今回は
バランスがいい家を建てるために
知っておいていただきたいことについて
お伝えしていきたいと思います。
家のバランスが悪くなる一番の理由は、
「2階建てありきの間取り」だと思います。
なぜそれがダメなのかと言うと、
1つは上下のバランスが悪くなるから、
そしてもう1つは南北のバランスが悪くなるから、です。
上下のバランスが悪くなる理由は、
LDKという大空間をつくる1階に対して、
2階は細かく区切って個室をつくるため
1階への負荷が大きくなってしまうからです。
その上、明るくしたいLDKには
より多く窓をつくろうとする傾向があるので
なおのことバランスが悪くなってしまいますしね。
南北のバランスが悪くなる理由は、
採光のために南には窓をたくさんつくる反面、
北には窓をほとんどつくらないからです。
その上、多くの方が南に突き出してベランダをつくりますしね。
これらの結果、2階建ての家はバランスが悪くなってしまうため、
それを補うために耐震等級3の計算をし、
かつ制震ダンパーをつけなくてはいけなくなるというわけですね。
では、バランスのいい家を建てるためには
一体どうしたらいいのか?
それは、単純に先程の2つをなくせばいいだけです。
要は「平屋」にしながら
南北の壁量バランスがいい家にすればいいというわけですね。
平屋にすれば上からの荷重負担がかなり小さくなります。
その上、重心が低くなることによって
強風や重量車両通行による揺れを大幅に緩和出来ます。
なので、平屋にすることが一番高い安全性の確保だと思います。
そして、その上で保険のために耐震等級3を取ったり
制震ダンパーをつければいいのではないかと。
続いて、南北の壁量バランスがいい家を建てるための方法ですが、
これに関しては、そう簡単に実現出来るものではありません。
というのも、これを実現するためには、
そもそもヒアリングのやり方を180度変えなければいけないからです。
具体的には、
一般的なヒアリングが部屋の広さから部屋数や部屋の配置、
動線から収納の位置や分量に至るまで
それだけで間取りが固定されてしまいそうな要望を全て聞き出すのに対し、
これを実現するためのヒアリングとは、
間取りが固定されてしまいそうな要望は
基本的には聞かないというスタンスを貫かないといけないという感じですね。
聞き出せば聞き出すほどその要望を実現せざるを得なくなり、
結果、本当に大切な耐震性よりも
要望の方を優先する形になってしまいますからね。
おまけに聞き出した要望自体が、
その土地に必ずしもマッチしているとも限らないですからね。
そんなわけで、
バランスがよく高い耐震性のお家を
少しでもコストを抑えながら建てるためには、
この2つ目の要素がとっても大事だということを
覚えておいていただければと思います。
部屋の配置や動線などは
土地によってベストな形が全く違ってくるのですが、
その辺は安心してプロに任せていただければと思います。
それが結果的に自然と高い耐震性を持ったお家を建てる方法ですから。
それでは、、、
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